Runner in the High

技術のことをかくこころみ

開発マシンとしてのChromebook

Feedforceさんとiidさんの2社でインターンに参加してました。

 iidさんのほうでは座学でリーンスタートアップを学んだのちに共感マップやリーンキャンバスを使って2週間のうちに企画→開発という業務の流れを体験し、Feedforceさんではアジャイル開発を用いながらGitとRailsに関するより技術よりの開発フローやKPTの回し方などを学びました。めっちゃ楽しかったですね!

 ところで、両方のインターンの参加者のほとんどがMacユーザーな中で、ひとりだけChromebookを使っていたのが僕です。(過去の参考記事: Acer C720のこと

正直Chromebookを使い始めたときは、このマシンじゃ開発は無理かな〜と思っていたのですが、探してみればブラウザ上で動かせる便利なサービスがいろいろあることがわかってきました。そういうサービスを活用しながら、インターン含め自分で開発をやるときにも結局Chromebookが使えるようになってきているので、Web開発に限ればChromebookもかなり優秀な開発マシンになりうる可能性が無きにしも非ずである、ということがこの記事で紹介出来ればと思います。

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【必要なもの1】リモートサーバ (さくら, DigitalOcean, etc...)

 ChromeOS自体はLinuxと同じっぽいのですが、ローカルではroot権限もなくロクなことができないので、まずはリモートで作業をできるサーバを準備しましょう。僕は去年の秋あたりのOSCでさくらインターネットさんからもらったクーポンを使ってさくらのクラウドを使ってます。さくらでもなんでもリモートで作業ができる環境が揃ってしまえばこっちのもの。

【必要なもの2】SecureShell

 ChromebookでももちろんSSHターミナルは使えて、Chrome AppでSecure Shellというのがあるのでこれを使います。タブを開くとか言う便利なことはできないのでおとなしくtmuxかscreenを使う。ちなみにSecureShellでは日本語の入力ができないので、これを解決するエディタを使います(後述)

【必要なもの3】Codeanywhere (あるいはShiftedit)

 ブラウザ上で動くエディタの2大巨塔(?)のひとつ、CodeanywhereがUI的にもUX的にもおすすめ。SFTP接続をサポートしていて、かつ日本語入力のできるエディタを備えているのでここからリモートサーバに接続してゴリゴリとコードを編集する。ShiftEditも使えなくはないけどあんまり見た目がすきじゃない。なんか古臭い感じがする。リモートサーバからここまで揃ってしまえば、インターネットが使える限りどこでも開発ができるChromebookが完成したと言えます!!

【あったらいいもの】Koding(あるいはNitrous, Cloud9, etc...)

 Kodingに限らずNitrousとかCloud9みたいなコンテナを使った仮想の開発環境を提供するサービスが増えていて、そしてしかもこれが無料でつかえるというところに興奮を覚える。共用サーバじゃないからroot権限もあってGitももちろん使えるし無料でもそこそこのスペックあるし、この辺のサービスがもうちょっと安定してつかえるようになればそもそもリモートサーバは不要だし、ともすればCloud9なんかはSSHでの接続までサポートしているあたり、接続さえできればいいChromebookの大正義感が見え隠れしていると思う。Kodingを一番にしている理由は一番ごちゃごちゃしてなくてシンプルで使いやすいから。

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 Chromebookが便利すぎて、もはやWindowsマシンなんてよっぽど何か理由があるときしか触らないくらいになってしまったので、もう開発もこれでやってしまえ!という気持ちになったので参考としてこの記事を書きました。ただ、チーム開発とかで周りの人たちと環境を揃えたりするときには構築がもしかしたらものぐさな人には手間かもしれないので、そういうときはムリしないでおとなしくMacマシンを使ったほうがいいかもですね!