そして、このノートパソコンにも入れることのできるディストリビューションを見つけるべく、ディストリビューションの情報を公開しているサイトを駆け巡っていると、なかなか面白そうなものを見つけた。
その名もBodhi linuxである。
どんなものかといえば、こんなサイトがあった。
『bodhilinux』を試す
このBodhi linuxはライブCDの部屋によると、ウィンドウマネージャーにEnlightenmentなるものを採用したUbuntu(10.04)ベースのディストリビューションとのこと。そしてさらに特筆すべきは、Ubuntuベースでは最軽量のディストリのひとつに属するということである。こいつはもう俺の6100MG2にはもってこいだ。
だが、 いままでの戦歴を振り返ってみよう
全く起動の見込みが無かったもの(ここでの起動とはXの動作を含む)
- Slax 6.1.2-1 ... 例の「acpi=off xforcevesa」のオプションを試すも効果なし、結局水墨画に。
- Slax 6.0.2 ... ほぼ結果は6.1.2-1と同じ。
- Slax 5.1.8.1-3 ... なぜかinitrdが見つからないエラー。
- KNOPPIX 6.4.4 ... Slax同様、水墨画。
- Lxubuntu foresight 11.04 ... 同じく水墨画。例のオプションも効果なし。
- PCLinuxOS (おそらく2011.6) ... ライブCDの起動オプションの設定の仕方が分からず断念
- OpenSUSE 11.4 ... 例のオプションを試して起動するも、水墨画に。
- VineLinux 5.2 ... インストール時にファイルが読み取れないという謎のエラー。もしやUSBがいけなかったのか。
- Debian Live KDE (おそらく2011年8月4日現在での最新版) ... USBからファイルを拾ってくれず失敗。ブートはするのになんでだろう。
- Simply MEPIS 11 ... たしか水墨画だった。
起動の見込みがあったもの
- Vine Linux 4.1 ...うちにあったCDからインストール。完全に動作した。しかしやっぱり最新版が入れたくなった。
- Lubuntu 11.04 ... 例のオプションを使ってデスクトップ画面まで表示されたが、恐ろしく重い。インストーラが起動できなかった。
- Linux Mint 8 ... 例のオプションを使ってデスクトップ画面まで表示されたが、Lubuntu同様に重過ぎて使えない。同じくインストーラも起動できず。
- Puppy Linux 4.3.1 ... 全く何の問題もなく起動。他でも830MGで動くことで有名(?)
・・と、見ての通り完全なる敗北だった。せいぜいまともに使えるのはVine Linux 4.2 がいいところだ。こいつは、インストールしてからアップグレードできると聞いて、それを手順どおり試してみるも、ちょいちょい面倒なところがあり、ダルくなって止めてしまった。
しかし、ここにきて先程のBodhi Linux (1.1.0)の登場である。こいつをインストールしてみると、そりゃあもうサクサクというほどでもないが、有る程度はスイスイと動いてくれる。言うまでも無く、Xも例のオプションを使えば何の問題も無い。(あるとすれば、リフレッシュレートと解像度が変更できないところだが、これはXの設定ファイルを編集することで修正ができる)
しかし、フォントとスケール調整の設定を弄くったあとに、メニューのフォントサイズが以上に小さくなってしまい、そしてそれが直らない。これは一体どういうことだ(汗
しかし、なんにしろこの呪われた830MGチップセットで楽に使うことのできるディストリビューションとしてBodhi Linuxは十分すぎるといっても過言ではない。Synapticも使えるので十分といえば十分である。そして、 個人的にはこのノートパソコンでこれだけのものが動いてくれれば十分だ。(前に入れていたPuppyではいまいち不便なことも多かった)
しかし、他のサイトではこの6100MG2ではLinux Mintやら俺の憧れのSlaxやらが動くという情報があったのだが、いかんせん俺のものではまったくそれらの情報は役に立たなかった。
かなり前にDebianのlennyをCDからインストールしたが、そのときはインストールまでは終わるものの、HDから起動する際にXが起動起動せず、nanoを使ってX11の設定ファイルを書き直した記憶がある。
結論からいえば、この6100MG2はただ古いだけではなく、アンチXな機種だったのだ。(それでも頑張って使うのが本当のLinuxユーザーだけれども)
さあ、これにてノートパソコンへのLinuxディストリのインストール祭りは終了。