Acer C720というChromebookが手元にあるのだが、しばらく前にサポートが切れたので気合を入れてUbuntuをクリーンインストールする。
ついでにSSDも換装する。
SeaBIOSを有効化
USBメモリからUbuntuをインストールしたいのでSeaBIOSを有効にしたい。そのために、まずは開発者モードに入ってchronosユーザーで以下のコマンドを実行する。
# USBブートを有効にする $ sudo crossystem dev_boot_usb=1 # CTRL+LでSeaBIOSが起動できるようにする $ sudo crossystem dev_boot_legacy=1 # CTRL+Lを押さなくても勝手にUbuntuが起動するようにする $ sudo /usr/share/vboot/bin/set_gbb_flags.sh 0x489
SSD換装
以下のSSDを購入して換装した。安い割に普通に動いているのでイイ。
換装の仕方は他にも記事がたくさんあるので省略。
Write-Protect Screwの除去
C720ではディスクへの書き込みを防止するビスみたいなやつを外さないと直接SSDへ書き込みができないようになっているので、ラップトップの裏を開けてボードからそのビスを外す。
以下の7番がそれ。
Ubuntuの起動
天板を閉じるとシャットダウンしちゃうなどの問題はあるが、それ以外は特に問題なくいい感じで動いている。
20.04だからなのかは分からないが、ログイン画面から起動時のセッションで "Ubuntu on Wayland" のほうを選ばないと画面がチラついて使い物にならなかった。
USBブートから起動したときは問題なかったのにディスクに書き込んでから起動するとこのトラブルが起きた。理由は不明。
追記: GPUのハング対策
"Ubuntu on Wayland" を選択したとしてもアプリケーションを起動すると画面がハングしてしまう。
dmesg
でログを見てみるとどうやらGPUがハングしている様子。ログで調べてみた結果、どうやらi915のGPUドライバ周りにカーネルのバグがあるらしく5.7以降のカーネルにしてしまうとAcer C720ではLinuxがマトモに動かないとのこと。ワークアラウンドもあったりなかったりでよく分からない。
雑な解決策として、一旦カーネルバージョンを適当に 5.4.0-26-generic
にして使うことにした。このバージョンであれば問題なく動く。
追記: サスペンドの有効化
天板を閉じるとサスペンドせずシャットダウンしてしまう件についてはGRUBの設定に以下を追記することで対応できた。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="tpm_tis.interrupts=0"