2023年にプジョー208を買ってから大体2年程度経過したので、色々と気になったことを書き残してみる。
エンジン振動
PureTech3気筒エンジン特有の振動がダイレクトに車内に入ってきていると感じるくらいの振動がある。1度軽井沢まで旅行に行って千葉まで帰ってくるときに渋滞に巻き込まれ3時間以上運転していたことがあったのだが、さすがに振動を受けすぎて手が痺れてくる感覚があった。
208自体が意図的に路面のインプットをダイレクトに伝えるようなスポーティな味付け(?)がされているという話もあり、運転自体が楽しい分、この手の快適性は犠牲になっているという印象。路面の凹凸などの振動も容赦ない。助手席や後部座席に座っている人から苦情が出ることが多いが、そういう車なので仕方がない。
センサーの誤検知
何もないところで反応して赤い衝突警告がでることもちらほら。地味に怖い。
これが怖いのは中低速域でのAACを使った半自動運転で、高速で走っていないとAACによって急にブレーキされることがあり、後続車両が近いときにヒヤッとしたことが2-3回ほどある。街乗りで何度も遭遇しているので、高速道路以外でいろんなものがある場所だと起きがちな印象。これがあってから、高速道路以外の低速域ではあまりAACを使わなくなった。
逆に60Km/hくらいを超えてくるとすごく快適に使えるので、それは便利ではある。が、渋滞など208が不得意なシチュエーションで使うとヒヤヒヤするのは、ちょっと微妙なところ。
ブレーキ周りの挙動
208にはヒルスタートアシストがあるはずなのだが、その挙動がちょっと怪しい。ブレーキを深く踏み込まないと効かないような気がしている。止まっているからといって甘めにブレーキを踏んでいると、坂道でのアクセル時にズルっと下がることがありヒヤヒヤする。坂道ではサイドブレーキ必須。
それから、ブレーキホールドの代わりにサイドブレーキを使って停車するとアイドリングしてくれない。そして、このサイド停車時のエンジン振動がすごい。前述のエンジン振動に関して言えばサイド停車時が一番強く、渋滞でブレーキを踏むのにつかれてサイドで止めていると、振動で手の方も参ってくる。
サイドブレーキ関係なく車にアイドリングさせるにはある程度ブレーキを踏み込む必要があるの。できれば、ブレーキホールドがないぶんサイドで止まっているときもある程度の時間が経過したらアイドリングしてくれると嬉しいのだが...
低速域でのスポーツモード
208は低回転から過給するターボを積んでいるので、だいたい15-20Km/hらへんになると急に加速が入るようなターボラグがある。
これはノーマルモードではそれなりのものだが、スポーツモードだとあまりに非線形すぎるアクセルフィールで、これを街乗りで使うのは恐ろしい。高速や中低速域でブレーキをする必要のない道を走るのはすごく気持ちイイが、ものすごい急発進になることもあり全くもって街乗り用とは言えない。一方で、このモードが208の楽しいところでもあり、一長一短あるのは仕方ない。
その他: 故障など
今年の夏にエアコンのコンプレッサーが故障し、エアコンをつけてアクセルを踏み込むとブオーンブオーンというヤバめな音がするようになった。これが初めての故障。
ディーラーで診てもらったところコンプレッサーごと交換になったが、国内に在庫がなく本国からの取り寄せでざっくり3週間程度はエアコンなしで乗らざるを得なくなった。この修理の費用が大体15万円程度で、出せない額ではないがやはり安くはない。これが国産車であれば在庫もすぐだったろうし、外車でプジョーといえばこんなモンということがよくわかった。
感想
他にもバックカメラの画質がひどいとか、トランクが広くないのでベビーカーを積むと余裕がなくなるとか色々あるのだが、いくら文句をつけても運転体験に関しては気持ちいい車には代わりないので、結局208ってやっぱイイよなという思うことが多い。
しかし、コスパで選ぶなら208よりも取り回しのいい車は山ほどある。