自分の欠点として、まず「完璧につくろうとしてしまう」というものがあることが分かってきた。
2度現地で参加したリモートハッカソンでは、SAPに勤める若いエンジニア、バークレーで勉強をしている学生とそれぞれペアを組んで開発をしたが、彼らのコードはさほど自分が期待していたような洗練されたものでなかったように思えた。
自分は、アメリカでハッカソンに参加したときに現地のエンジニアとコードを一緒に書く機会があった。
そのときの自分は、彼らのコードを見て「ふーん、こんなもんか」と思っていのたが、今思い返してみると、それ自体が彼らの強みだったのではないかと思う。美しい設計や、実装の抽象化を突き詰める前に、まず動くものをつくる。コードはあとからリファクタリングすればよい。そのときの自分は、コードを書くという行為の目的を履き違えていた。
つまり、コーディングには2種類の能力がある。まずは、品質に敢えて目を向けずに動くものを最速で作る能力。次に、いくら品質が悪いものでも、リファクタリングできる能力。スタートアップやベンチャーでコードを書くには、このふたつが求められるのでないかと思い始めた。
「完璧につくらない」ってめちゃくちゃ奥が深い気がしてきた
— IzumiSy (@sy_izumi) April 6, 2019

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